『悲恋湖伝説殺人事件』のアラ探し ／ 金田一37歳の事件簿
＠ア・ラ・サーチ ～ 犯人の計画ミス
『悲恋湖伝説殺人事件』。
金田一少年の事件簿の、今後の長い歴史の中で準レギュラーのキャラとなるいつき陽介が初めて登場する物語です☆彡
※なおこの記事の投稿時点で【事件検証＆推理ミスデータベース】の方でＫＫさんが検証されています☆
ってコトで『悲恋湖伝説殺人事件』のアラ探しなどｗ
で、なにはトモアレ、この物語の骨子自体は以下のような感じになっている。
◇１：犯人ジェイソンには、幼い頃から共に施設で育った螢子という恋人がいた。
◇２：施設からそれぞれ異なる別の家庭に引き取られた後も２人で会う機会を作り続け、３年前に２人で旅行に行くコトを計画する。
◇３：しかし旅行直前になって、ジェイソンの引き取り親に２人で旅行に行くコトを反対されて、仕方なく旅行には螢子１人で参加することになる。
◇４：その旅行で、螢子の乗った客船がタンカーと衝突して沈没してしまう。
◇５：多数の船客が海に投げ出される中、惠子は力を振り絞って救命ボートへと手を伸ばす。
◇６：その救命ボートに乗っていたS.Kは、最初、螢子を助けてボートに引き上げようとするが、
◇７：既にボートは満員状態でこれ以上一人でも乗せるとボート自体が転覆してしまいそうな状況で、
◇８：S.Kは仕方なく螢子を助けるコトなく突き放し、
◇９：螢子は、引きちぎったS.Kのイニシャルタグを手に握りしめた状態で溺れて死亡してしまう。
◇１０：その流れを知ったジェイソンがS.Kへの復讐を決意する。
・・・と、基本的にこういう流れになっている。
で、その後ジェイソンは、事件当日に客船に乗っていた乗客の内、生き残った９人のS.Kを調べ上げるが、その９人の内の誰が実際に螢子を殺したS.Kなのかが分からず、それなら全員殺してしまえばイイやｗと、今回の殺人計画を実行することになる。
と、こういう流れから物語の冒頭へと繋がって行って、
●１：犯人ジェイソンは、リゾート村近くの刑務所から、死刑囚刀丸猛人が脱獄したように演出し、
●２：その脱獄犯がツアー参加者を次々殺しているかのように装いながら、集まった８人のS.K達を順に殺して行く。
●３：８人（＋１人）の内、倉田壮一、香山三郎、吉川茂（ボート）、小林星二、と殺したところで、
●４：ハジメに真相を見抜かれ、この時点で計画は終了となる。
●５：ハジメの罠で捕縛されたジェイソンは、スキを突いて捕縛を振り払うが、
●６：美雪を見たとたん、螢子の幻影に導かれるようにボートで湖へと進んで、最後はボートで爆死してしまう。。
この物語に対してオレが言いたいのは、根本的に次の１点、
こんな、脱獄囚刀丸猛人の犯行に見せかけて一人一人殺して行くような方法を取ったりするから、
・余計な手間と時間が掛かって、
・残りのターゲットにわざわざ警戒心を与えると同時に、
・ハジメには推理と罠を仕掛ける猶予を与えるコトになって、
・結局見破られて計画の途中で失敗してしまうコトになるワケで、
つまり
最初から『全員殺せばいいやｗ』という前提で計画を練ったのなら、ロッジに全員が集まった状態を見計らってまとめて爆死させれば済むハナシだったハズである
もちろん実際には『吉川茂が参加できずに代わりにハジメと美雪がやって来た』という、犯人にとっては想定外のトラブルとか、更に美雪に関しては犯人自身にとって殺したくない存在だったといった事情はあるわけだけど、でもそれは復讐計画を立てた時点では関係の無いコトで、
これ、確か犯人のジェイソン自身は最後のボート爆発で死亡していなくて、後に黒死蝶だったかな？に再登場していた気がするのだけど、トモアレこの物語としての犯人にとっての復讐の目的だけで考えると、
●最初から堂々と『開発会社の関係者です』と名乗って、
●皆をもてなす形で油断させて、料理・酒等でゆっくりとくつろぐ場を作って、
●全員まとめて毒殺、あるいはロッジごとまとめて爆破=3
・・・という計画で良かったのではないカト。。
ま、それが物語として面白いかどーかはともかくとして、今回の犯人の『"S.Kへの復讐" という目的』を主軸として考えた場合、どう考えても根本的に計画ミスとしか思えないですな。
★『金田一少年の事件簿』 並行推理ＢＢＳ ： マガジン連載並行推理掲示板
★『金田一少年の事件簿』 事件ファイル検証データベース ： コミック検証＆推理ミス探しＤＢ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by mystery_DsD | 2025-02-06 19:20 | ＠ア・ラ・サーチ
』 ・・・の、推理ミスなどアラ探しをしてるようなブログだったりします。。。
