人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『人喰い研究所殺人事件』 第8話 - 裏推理 / 金田一少年の事件簿

第8話までの内容で、基本的には "ナカガミ犯人説" で間違いナイとは思うのだけど、、、ただよくよく考えてみると、作者の意図を無視すればナカガミと同じ程度に犯人であり得る人物が存在しているコトに超今更ながら気が付きました。。。



ただ、実は最初にお詫びしておきたいのデスが、今現在、僕の手元には 『第8話掲載分のマガジン』 しかなくて、あと ニコニコ動画特設ページ で第7話は読めるのですが、第一話~第6話は以前に読んだ記憶だけを頼りに書いています。
ですので "記憶違いによる誤推理" が混ざっている可能性が結構高いですので、その旨ご留意の上で目を通してください。

まず、第一のワニベ殺しに関しては、"フラスコの共鳴振動を利用した誘導殺人" というコトになっているので、アリバイという意味では登場人物全員がニュートラルとなっています。

で、第二のマキネ殺しについては、
●1:"ハジメ・ミユキ・ナカガミ" の3人でカラオケをしていた場面で、『せっかくだから皆も
   誘おう』 というコトになって、手分けして誘い回るコトになった。
●2:ナカガミが電話でマユを誘い、ハジメとミユキが声を掛けて回りにカラオケルームを出る。
●3:ハジメ&ミユキがコダカの部屋を訪れた際、コダカが 『ハジマには声を掛けておく』 との
   コトになって、
●4:ハジメ&ミユキは続いてタニセの部屋を訪ねて行って、
●5:タニセの部屋を訪れた時にははタニセが出てきたが、その時、室内にザイゼンが居た
   かどうかは本人達の証言のみで不確定。

第三のザイゼン殺しの際は、
●A:第三研究室で、ナカガミが ハジメ・ミユキ・マユ にコーヒーを出して話をしていて、
●B:その後、マユが部屋に戻ろうとした時にミユキがカラオケを提案したので、
●C:そのまま "ハジメ・ミユキ・マユ・ナカガミ" の4人はカラオケに。
●D:後のアリバイ質問によって、その時 "ハジマとコダカ" は一緒に食堂にいて、
●E:タニセだけアリバイが無かった。

・・・と、いうコトになります。
で、その上で、物語の中の、

● 駐在さんから聞いた "通信機らしきモノ" の存在 と、
● コックか2つ付いた水道管あたりの描写

の辺りから、上記 "●2"、"●A" の ナカガミの行動が怪しい・・・ と、ゆーのが、そもそも今回の推理の大前提になっていた、、、のだケド、、、

しかしよく考えてみると、実は 『ハジマとコダカの共犯である』 と考えた方が、ナカガミを犯人として無理やりにトリックを云々するよりよっっっぽど簡単に筋が通るコトに気が付いたりします。

仮にこの事件が "ハジマとコダカの共犯" だとすれば、まず上記 "●3" も "●D" もアリバイが成立しないコトになります。

でもって "マキネ事件" の場合、ハジメ達が駆けつけた時にはマキネにはまだ息があったのだけど、そこでハジマが 『俺が止血するからお前らは救急車を!!』 と言って全員を追い払い、そして戻った時にはマキネは死んでいました。

この部分があまりにもアカラサマ過ぎるので、金田一フリーク的にはこの時点でほぼ自動的にハジマを容疑者から外してしまう心理が働いたのだけど、もしコレが

金 : 『実はそれこそが作者の巧妙な心理トリックだったんだ!!』

・・・とすれは、ある意味この物語は金田一の歴史に残るくらいのミゴトさであると言えよう。。。

ちとハナシが逸れたケド、続くザイゼン殺しに関しては "2つしかない第一研究室のカギ" がポイントとなっているのだけど、その内の1つはナカガミが自分の研究室で管理していたとしても、もう1つは (とりあえず物語内の描写で判断する限りは) 常に ドア前のカーペットの下に放置=無管理 の状態だったワケだから、ココで生活するハジマ・コダカには合鍵を作る機会くらいいくらでもあったハズだと容易に想像できます。

更に、ナカガミが犯人だとした場合、その動機は 『尊敬する緑川博士の無念を晴らすため』 的なニュアンスになりそうな気がするのだけど、ハジマの場合は 『肉親 (弟の春也(仮)) が殺された復讐』 というニュアンス (コダカの場合は春也の恋人だったという想像) になるので、"動機" 的にどちらの方がより強力か、これも容易に想像できると思います。

そもそも第三のザイゼン殺しに関しては、コチラ で書いていた "犯人にとってたまたま幸運が重なっただけ" の部分の他に、更にもう1つ、

『この時、たまたまミユキがカラオケを言い出して、更にたまたまマユがそれに応じたから結果としてカラオケが始まってアリバイが成立しただけ』

なので、そのカラオケで 『11時から12時・・・一番盛り上がっていた頃よね』 に合わせて前もって二酸化炭素の時限アリバイトリックを仕掛けるナドどー考えても不自然です。
もしこの時カラオケが始まらなかったら、ナカガミはその時限トリックが完了する1時間半~2時間後のアリバイが作れなかったコトになるので、つまりこの点でも 『たまたま幸運が重なっただけ』 というコトになります。


・・・タブン作者的には、この 『ハジマ&コダカの共犯説』 をミスリード材料として用意していて、第7話の

ナカガミ : 『僕の研究室自体にカギが掛かってるからね・・・』

で、その可能性を否定する流れになっているような気がするのだけど、、逆にコレを物語内に落とし込んで言えばこの時のナカガミの発言は大失敗で、ココで 『ウッカリしてて研究室にカギを掛け忘れていたカモ知れない。。』 と言っとけば他に犯人がいる可能性を作れていたコトになります。



金 : 『状況証拠も積み重なれば "証拠となりうる" と、「Q.E.D.」 っていうマンガに書いて
   たぞ!!いい加減に観念しろ!』
犯 : 『・・な・・なんとゆーコトだ。。僕の完璧な計画が崩されるのか。。』
弁 : 『おやおや、そんな程度で観念してしまうとわ情けないですね』
金 : 『誰だおまえわ?!?』
弁 : 『フフ。。私は "地獄の弁護士" 低近影一 (ひくちかえいいち) 。
   君が推理した犯人をひたすら弁護するためにやってきました』
金 : 『Σ( ̄口 ̄;』



ブログINDEX : ブログのコンテンツを整理しています
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『金田一少年の事件簿』 並行推理BBS : マガジン連載並行推理掲示板
『金田一少年の事件簿』 事件ファイル検証データベース : コミック検証&推理ミス探しDB

by mystery_DsD | 2012-04-27 01:58 | 〓人喰い研究所殺人事件